2023/12/14 20:06
蜜芋と呼ばれるほど上品な甘さを持ち、市場に出回る既存品種のさつまいもよりも
形・味ではるかに優れていることから『紅はるか』と名付けられました。
また糖分がたっぷり入って甘みが強く柔らかい食感なので、焼さ芋にとても適している品種となります。
この度、そんな『紅はるか』を壷焼き芋にしてお届け致します。
現在は健康志向やサツマイモの豊富な栄養素に注目され、砂糖を使用していなくても甘く、
自然により近い形の状態である焼き芋がヘルシーであると再度注目を集め、第4次焼き芋ブームが到来しています。
実は、壷焼き芋の歴史はとても古く、江戸時代が始まりと言われています。
戦後に一度は姿を消してしまった壷焼き芋ですが、近年になり、
その古くて新しい手法が見直されつつあり、専門店も少しづつ増えてきています。
壷焼きにすることでサツマイモの甘さを最大限に引き出すことができます。
美味しさの最大の秘密は、壷です。
直火で温める石焼き芋と違い、空気を伝って温められる壷焼き芋は、
時間をかけてゆっくりと熱を通すことで甘くしっとりとした食感になります。
最も重要なのが温度と時間の管理です。
焼き芋が甘くなるのは、サツマイモに含まれるアミラーゼという消化酵素が、加熱されてオリゴ糖や麦芽糖という甘味成分に分解される為です。
この糖に分解される温度が概ね70℃前後で、この温度帯をいかに長く保持するかが、
甘くて美味しい焼き芋づくりのポイントになります。
芋の中の温度が60~70℃になるようにキープし、その状態で約2時間、
じっくりと時間をかけて焼いていくのを可能にしたのが、熱の対流が理想的に起こる壺です。
そうすることで熱々でも冷めても美味しい「壷焼き芋」の完成です。